元来、酒好きである。

酒の肴は少しの海鮮。本当に美味しいものが少しあればよい。

サラリーマン人生に終止符を打った後、地元の海鮮通の先輩に近江町の蟹名人を紹介された。蟹のことを聞くうちに、蟹の奥の深さを思い知らされることになった。今までの固定概念が全て間違いであった。

それから、喉がかゆくなる程甲殻類を食べて、自分自身でその味を確かめた。あまりに自分が蟹に対し無知であったことが、私の“こだわり”に火をつけた。

単純に「美味しいものはみんなと共有したい」という思いがさらに強くなった時である。その思いを実現する為にサイトを作った自分がいた。

“こだわり”という言葉は大変好きである。

「人間、丸くなれ！」という言葉を言われた時に、皆さんはどのように感じるだろうか。人に合わせるために自分の角（かど）を削ることであろうか？そうとは思わない。そのようなことをすれば、自分という人間がどんどん小さな丸になってしまう。本来はその逆である、今まで自分になかった角をトコトン増やすことでひと回り大きい丸になるのである。そして、その角が大きければ大きいほど更に大きな丸になる。つまり、角が自分の未知の領域であり、角の大きさがその物への“こだわり”ということである。

このサイトは「海鮮」だけに焦点をあて、“プロのこだわり”にこだわったサイトにしたい。

このサイトは、商品を羅列するだけの無感情のサイトにはしたくない。

海鮮（生き物）を扱うサイトだからこそ、その裏で命がけの漁をしてきた漁師さんや日々大変な苦労をしている生産者、そして、それを真剣に品定めするプロの目利き（仲買人）の活力と思いをしっかりと伝えてゆきたい。

生産者や、良いものを仕入れてくれる仲買人そしてそれを加工する名人達を紹介することで、生産者と消費者との距離を縮め、安心して召し上がって頂ける土壌ができると確信する。

また、そのプロ達によって、「本当に良いものだ」と太鼓判を押されたものだけを取り扱って行けば、消費者に届いたときにそれを肌で感じてもらえることであろう。普段、身近ではなかなか購入できない極上のものを是非味わって頂きたい。

水揚げがナンバー１の市場から直接商品をお届けするのには理由がある。やはり、ナンバー１市場には最もよいものが揃うし、その中でセリ落す仲買人の人々の目が一番確かであると確信を持てるからである。

日本一のブランドを守り抜く生産業者はその商品に真心をこめて育てている。そのような生産業者は自分の育てた商品を最も理解し日々研究しつづけている。常にナンバー１の商品の提供を心掛けている。妥協は許さない頑固さをもっているのである。

このような仲買人や生産業者から直接消費者へと商品をお届けするのが本当の味を伝える最善の方法と考えている。
これが「海鮮おまかせ便」のこだわりの一つである。

消費者も良いものであればその価値を認め、海鮮レパートリーの一つにいれて貰いたい。

「海鮮おまかせ便」は獲れたての海鮮の味にとことんこだわるため、冷凍ものは一切扱わない（いくらやホタルイカの沖漬けのような加工品は、旬の季節以外に冷凍を使う場合はある）。そのため、期間限定のものも多くなるが、旬の海鮮の本来の味を味わって頂くための“こだわり”だと理解して頂けたら幸いである。

最近、冷凍ものを扱うサイトが多いが、｢海鮮おまかせ便｣では冷凍ものは納得できないため、どうしても扱いたくない。海鮮食材の本来の味を伝えたいからである。

｢海鮮おまかせ便｣を沢山の方に知って頂き、“こだわりの味”を多くの人にご賞味頂きたいと思っている。そして、“プロのこだわり”を持った生産者や仲買人をもっとサイト上で紹介していきたい。新しいブランドの制作にも携わってゆけたらと願っている。夢だけは大きく持ちたい。

今後、更に多くの人との出会いを大切にし、“プロのこだわり”にこだわった海鮮を世に伝えて行きたい。